2012年6月26日火曜日

"CORDOLIVA"エクストラバージン

"CORDOLIVA"のエクストラバージン。
スペイン産で、1リットル600円くらいであったか。
ピクアル種っぽい味で、トロピカル系に味が強い。
ただ、フレッシュさはかなりある。
プラスチックながら遮光性のある容器。

2012年3月10日土曜日

サイゼリヤ(mira sud社) オリーブオイル

某用事で入ったチェーン店サイゼリヤに、加熱調理に非常に合ったオイルを発見した。

Mira Sud社のオイルである。
同社を営むラニエリ家の名を冠した「ラニエリ」ブランドのもののほうが多く流通している。

サイゼリヤ(Mira Sud社)のオイルは、驚くほどのスパイシーさで、味は緑葉の苦味の系統である。
高級品の持つ華やかな香りこそ乏しいものの、芯のしっかりした味である。
オリーブオイル担当バイヤーに拍手喝采を送りたい。

値段は500mlで約800円。250ml計算なら400円相当。
非加熱向きの高級品、イル・レッチェートやPasquiniの1/3程度の値段である。

サイゼリヤには、「ドリンク・バー」の場所に、自由にかけられるオリーブオイルが置いてあった。

料理の味はともかくとして、イタリア産のきちんとしたオリーブオイルを、自由にかけられるようにしたり、適価で販売したりしてくれているのは、企業努力に頭が下がる思いであった。

もっと高いお店でも、イタリアのように自由にかけられるようにはなっていないお店も多いし、 もっと劣るオイルをテーブルに置いているところもあるのだから。

2012年1月27日金曜日

オリーブ・オイルおすすめ書籍

『おいしいオリーブオイル101―OLIVE OIL TASTING NOTEBOOK』
(アン・ドラモア著、日本ヴォーグ社、1998年)

1998年と古く、絶版になっているが、著者の率直な批評が非常に貴重である。

この本を見て、伊勢丹、プランタン銀座、代官山ヒルサイド・パントリー、明治屋、新宿高島屋など、オリーブオイルに力を入れている各店に、その店にしかないものを買いに回った日々が懐かしい。

特に、プランタン銀座ではイタリアやスペインではなく、珍しいフランスの上質な物を扱っていて面白かったが、今では面影すら無くなってしまったのが残念である。

今は無き池袋西武の専門コーナーではこの本が備え付けでぶら下げてあった。

古本でも買う価値ありな一冊。



『世界のオリーブオイル百科』
(ジュディ・リッジウェイ著、小学館、1999年)

Judy Ridgway's Best Olive Oil Buys Round the Worldの和訳本。
この本はオリーブ・オイルのカタログ本として世界的定番とどこかで読んだことがある。
『世界のオリーブオイル百科』がその和訳とは知らずに、原著のほうをわざわざ取り寄せて買ってしまった。

当然ながら、日本では無い商品もある。
☆付けも、「味の採点」というよりは「格付け」という感がある。



『オリーブオイルのすべてがわかる本』
(奥田 佳奈子著、筑摩書房、2001年)

日本人が書いたほとんど唯一ではないかと思われる、オリーブオイルの本。
初めてこの本を見たとき、「ついに日本でもこんな本が出たか」と感動した。

2001年の出版ながら、2012年現在も供給している筑摩書房さんは偉い。

紹介されている品揃えに関しては、当時の他の書籍(特に『おいしいオリーブオイル101)をなぞっただけのような感じで物足りないし、味についての批評も無いが、感心するのは品種について結構記載があるところだろう。

prenda cinque (Pasquini)

このオリーブ・オイルは、(株)テイクファイブのPB商品で、恵比寿、代々木上原、表参道などの各店で販売(要問合)している。
中身はPasquini社のオイルのようだ。

250ml=1500円、500ml=2500円。

まず記しておくが、同じ商品名でも時期によって内容が若干異なるらしく、12月あたりの初期ロットはノンフィルターで、その後はフィルターになるらしい。

今回記すのはノンフィルターのものである。

青々とした外見から早摘みタイプと思われる。
この会社のサイトによるとトスカーナ産。
早摘みのトスカーナ産らしく、鮮烈な香り。
鮮烈な青葉の香り・味に、少し青りんごのようなフルーティーさが入っている。
そして後からスパイスの辛味がやってくる。
ノン・フィルターにしては、どろっとした感は少なめで、意外とさらさらしている。

某デパートだと大体250mlで2000円前後するのを考えても、prenda cinqueは安い。

系統としては、明治屋の「フルッタート・インテンソ」(早摘みタイプ)に近い感じだが、もう少し青りんごっぽいか。

ただ、ガラス瓶は遮光のものではなく透明なので、光で風味が損なわれやすいオリーブオイルのこと、くれぐれも暗所に保管して使いたい。

2011年7月16日土曜日

味の素「エクストラバージン」

■安い/高い オリーブ・オイルを使い分ける

オリーブ・オイルは熱と光に弱い。
それゆえ、例えばパスタでは、弱火でニンニクになじませたり、ゆで汁と合わせて乳化させたりするときには安いオイル、仕上げに上からかけるのは高いオイルを、というように2種類以上使い分けている。
サラダにかける場合も、お酢等と混ぜてドレッシングにする場合は安いオイル、オイルメインにする場合は高いもの、と使い分けることが多い。

この15年ぐらいの日本での流通価格で言うと、高いオイルは1g当たり3~10円くらい、安いオイルは0.5~1.5円くらいが目安かと思う。


■スペインの良さが出た味の素の「エクストラバージン」

安いオイルでも侮れないのが、味の素の「エクストラバージン」である。
ちょっと久々に購入してみたところ、600gで600円くらいだった。

味の傾向は、「オレアストゥルム」をのっぺりさせたような傾向である。
アルベキナ種らしい緑の葉のような味に苦味が加わった感じで、好バランス。

ただ、日本では流通量が多く、店頭で悲しい置きかた(場合によっては直射日光にさらされたり)をされているものもあると思われるので、そうでないものを選びたい。

2011年7月10日日曜日

エル・ラブラドール社ゴルダリージャ、ピコリモン、アルベキーナ、マンサニージャ

スペインのアルベキナやピクアルなど代表的品種は知っていたが、全然知らない品種も多々あり、そうしたレア品種ものを扱う店がちょうど伊勢丹新宿店に出展していたので、味見、一部購入させていただいた。

ゴルダリージャ・・・シシリー島のものにしばしば見られるようなフレッシュなフルーツのような味
ピコリモン・・・熟成型でマイルドなのだが、どんぐりのような独特の風味がある。後からスパイシーさも。
アルベキーナ・・・代表的な品種だが、上質感漂う、アルベキナでもかなりの高品質。
マンサニージャ・・・トスカーナに通じるような青く力強くスパイシーな味。

一番面白かったのはピコリモンだった。
まろやかなオイルは多々あれど、あのどんぐりのような独特の風味は初めての体験!

購入したのは、ゴルダリージャ。250ml/1890円
この極上のフルーティーさはパスタにかけるのさえもったいない。サラダにかけたい。

取り扱いの株式会社メディファーの方の接客は、必ずしも気分の良いものではなかったが、スペインの良いメーカーを日本に紹介していただいたと思う。